本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

名探偵ポワロ:ポワロのクリスマス

南アフリカでシメオン・リーがダイヤを掘り当てるところから話はスタート。

しかし、ダイヤを独り占めするため仲間を殺し、

持っていたダイヤには目もくれず手当をしてくれたステラから金を盗み、自分の好きに生きてきたシメオン・リー。

 

その40年後のクリスマス。

 

ウキウキしながら料理を用意するポワロ。そんな中、肝心のセントラルヒーティングが故障。ちょうどその時、シメオン・リーから「命の危険を感じる」と依頼を受ける。

セントラルヒーティングに釣られるポワロ(笑)

屋敷に行くと、シメオン・リーの息子や孫、使用人たちが集まっていた。

一同を前に、遺言状を書き換えると発表。

その後、彼の部屋から凄まじい物音がする。

ドアを押し破ると、血を流して死んでいた。

 

 

✩✩✩✩ 

相変わらず登場人物多いな。

 

横暴で高圧的なシメオン・リー、めんどくせえ爺さんだな。

しかしあのトリック、上手くいく確率低い気がする。

あんなにゴチャゴチャしてたら途中で引っかかりそうで・・・。

息子を使っての40年越しの復讐。

罰を受けるのは息子の方だけど、それで「やり遂げた」でいいんだろうか。

 

ジャップ警部からのプレゼントに喜ぶポワロ。

開けてみると警部の奥様作の手袋。

顔が硬直するポワロが可愛い。

 

セントラルヒーティングが壊れてなかったら行かなかったよね。

一人で暖かい部屋でチョコを食べながらゆったり読書。

こんな過ごし方もいいよね。かなり楽しそう。

 

【今回疑問に思ったこと】

最初の車椅子から降りて自分で歩いてたのは何の意味があったのか。

女性たちの靴が、雪の中普通のパンプスで大変寒そう。

あの時代はこれが普通だったのだろうか。

田中くんはいつもけだるげ/ウダノゾミ

8巻の今回はうっかりカラオケやら体育祭やらで頑張っちゃったり、恋の話があったりして意外に充実してる、ゆるにぶインセンシティブ・コメディ。

 

<登場人物>

田中:いつも眠そう、というか寝てる。「頑張る」という言葉とは無縁の男子高校生。

太田:大柄で甘いものに目がない。家事も得意。田中の世話係。

白石:学級委員長。男女共に人気がある。

宮野:小柄で元気いっぱいの頑張り屋。かなりポジティブ。

越前:太田の幼馴染。ヤンキーリスペクトだが、可愛いもの好き。

莉乃:田中の妹。クールに見えて、かなりのブラコン。

早夜:太田の妹で、莉乃の同級生。

 

田中くんの、ブニっとした顔が好き。

 

昔電話レッスンで直されたことあるけど、あれ「cook」じゃなくて「bake」よね。

確かに、自分でお菓子作ると分量に驚く。

まさかこんなに入ってるとは思わないし。

まあ、勝手に調節して作り変えるけど。

「もったり」とか体現できるのは、さすが。

声出して笑ったのは久しぶりな気がする。

 

田中くんだけじゃなく、周りのみんなもそうだけど

さらっと優しいし、気付いてないようで結構見てる。

相手をそのまま受け入れてたり、見て見ぬ振りはしないとか、素直に言葉で伝えたり、当たり前のようにしてるのを見て、そうありたいと思う。

全然できてないから、変わっていきたい。

 

これから白石さんと何かが始まりそうな予感。

・・・始まるのだろうか。

 

次巻は9月頃の発売のようで大変楽しみ。

名探偵ポワロ:ゴルフ場殺人事件

ポワロはヘイスティングスとともにフランスのリゾート地、ドービルへ行く。

そこで出会った富豪のルノー氏は「詐欺に会い、命を狙われているので助けて欲しい」とポワロに依頼をしてきた。

翌日、ルノー邸へ行くと、ルノー氏は行方不明になっていた。その後、ゴルフ場で背中を刺されたルノー氏の死体が発見される。

 

 

 

✩✩✩✩

ヘイスティングスの恋とポワロの賭けが今回の見所。

 

ジロー警部、あんなにパイプ吹かしてたら証拠も消えそう。横柄でムカつく人だな。

警部はトレードマークのパイプを、ポワロは髭を賭けて捜査開始。

スパッと髭を切り落とそうとするポワロに、

いやいや、やらないでしょ。とちょっとドキドキ。

で、この2人、最後は和解するのか・・・。

 

警察に行くヘイスティングス、イザベラに頼まれて一緒に警察に行くとか。いいの?

 

茨の刺で怪我しただけのわりに、血出過ぎ。

ナイフで切ったくらいベッタリ出てたよ。

手に包帯巻いてるシーンがあったのは、これですね。

 

あと、秘書がルノー夫人を名前で呼んだり、手を握ってたりしてて怪しいと思ってたけど、結局なんでもなかったの?

何でわざわざ名前で呼んでたのか。

 

と、いろいろあるけど

やっぱりヘイスティングスの恋。

事件も解決、また犯人を好きになっちゃったのか、と思ったけど、どんでん返しがあって実は犯人ではなかった、と。実ってよかったね。

 

コインの裏表:「heads or tails」っていうのね。

ゴルフを楽しみにするヘイスティングスと、フランス料理を楽しみにするポワロが可愛いです。

名探偵ポワロ:ヒッコリー・ロードの殺人

ミス・レモンの姉が寮母を務める学生寮で盗難事件が頻発。

心配でミスが増えたミス・レモンのために、ポワロが協力を申し出る。

ディナー講演の名目で学生寮を訪れ、学生たちと話す。

翌日、シーリアが盗んだのは自分だと告白。盗難癖があるらしいが、すべてやった訳ではないとのこと。その夜、シーリアは睡眠薬を飲んだ直後に亡くなる。

 

 

 

✩✩✩✩

冒頭からねずみが出てくるけど、やっぱり動物苦手だわ。

全編通して出てくるけど、どこで関わってくるのかな~、と思ってたら、本当に最後でしたね。あれ、いるのか?

※追記:原題がねずみと時計が出てくるマザーグースの手遊び歌なんですね。

 

今回は現場が学生寮

登場人物が多いし、密輸してたり、物が盗まれたり、入れ替えられてたりして大変にややこしい。

劇薬置いてある割に、近道だからみんな通ってるとか。

パトリシアのポケットに入ってた写真になぜか血がベッタリ付いてるとか。

電話で声を真似るのは簡単だ、とか。

気になるところは色々あるけど、一番はコレ。

最後の謎解きの前の電球取り替えてたシーンで犯人の顔映ってたよね。まだ名前言ってないのに。先に出しちゃったよ・・・。

 

いかにも怪しい人が実は捜査官だったんですね。密輸に関わっている人を特定するためだけど、怪しすぎ。潜入捜査をしてたのね。

 

ジャップ警部の奥さんがしばらく留守にしていて、シャツを焦がしたり、皿を溜め込んだりでなかなか大変そう。ポワロの申し出により、ポワロの家に居候する。

ポワロ、ミス・レモン、ジャップ警部の3人で料理対決。

んー。どれも微妙・・・。

ジャップ警部の作った「ゆで豆」が冗談みたいに鮮やかな緑で超気になる。

別に食べたくはないけども。

食の好みが全く違う3人で面白い。

ねずみ捕り用のチーズを出すな(笑)

名探偵ポワロ:グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件

医者に2週間ほど静養するように言われたポワロ。海沿いの街へ行き、偶然出会った夫妻(興行主)に舞台に誘われる。

その舞台の目玉は、ヒロインが着けている皇帝ゆかりの真珠のネックレスだった。

本番後、鍵付きの宝石箱に入れ、パーティへ。しかし、パーティから戻るとネックレスだけが失くなっていた。

行く先々で懸賞の人物に間違われ、結局休めないポワロ(笑)

捜査をしている方が楽だ、ということでジャップ警部と行動を共にする。

 

 

✩✩✩✩

冒頭でポワロが着てる赤いガウンがカッコイイ。

 

祭りを満喫するおじさん2人(笑)

大きなクマのぬいぐるみを持ってるジャップ警部が可愛らしい。

 

今回の犯行、隣の部屋でずっと待ってても、メイドが2回中座するなんて分からないよね。

そんな機会に賭けるの、だいぶ無理があると思うけどな~。

一瞬で戻ってくるかもしれないし。

宝石箱には鍵掛けるのに、引き出しには掛けないんだな、とか。自分しか鍵持ってないくらい大事なものなのに。

もうちょっと厳重にしたほうがいいと思うけど。

 

度々ラッキー・レンに間違えられてるから、どんだけ似てるのかと思ったら髭だけかい。なんだよ。

(ラッキー・レン:新聞に載っている人物を街で見つけて声をかけると、その場で10ギニーもらえるゲーム)

 

ともかく、弱ってる名探偵に必要なのは休養ではなく事件なんだな、な回でした。

崩壊シリーズ「リメンバー・ミー」

俳優座劇場で上演中の舞台「リメンバー・ミー」観てきました。

 

<あらすじ>

舞台監督の杏里と座長の栗須は結婚を決意する。しかし、杏里の父親は猛反対。

なんとか説得しようとするが、結婚の条件を付けられてしまう。

「俺を泣かせてみろ」

1年ぶりに再会したメンバーたち。

2人に協力し、新たな作品を上演するが・・・。

 

✩✩✩✩

前回はロンドンで賞をとった作品の設定を日本に変えたものですが、今回の第2弾は完全オリジナル。

1年ぶりの荻窪遊々演劇社。

劇団員たちも1年の間に成長してて、それを見るのも楽しかった。

 

今回は盆も使って場面転換したり、音響卓もセットの上にあって見やすくなってた。

前回は舞台のサイドを見たり、真ん中見たり、忙しかったのよね・・・。

 

鳥場くん、大活躍。いや、ホントに。

相変わらず音響も照明も凄いけど、それだけじゃない。

一番笑ったかも。面白かった~。

あと、死神(笑)

 

本番中にすぐ素に戻る新劇団員の大宮くんに芝居を続けさせようと頑張ってる愛ちゃん、成長したな~と思った。

 

終演後には約10分のアフタートーク

こちらも面白かった。

・公式サイトのあらすじに書いてる「’杏里が妊娠’の設定が最終的に忘れられてる」って、本当だ(笑)

気付かなかった。

 

・サプライズ、私もやらないな~。なんか苦手。

 

✩✩✩✩

成長を感じるところはあっても、相変わらずのへっぽこ劇団。

本番中に大喧嘩が始まったり、セットが崩壊したり、やっぱりセリフを忘れたり・・・。

この舞台、度々起こるハプニングは計算され尽くしたものだけど、リアルハプニングもあるらしく、何回も見るとまた楽しい。

疲れが取れるのか、逆に疲れるのかよく分からないけど・・・。

 

東京は俳優座劇場で4/30まで。

その後は大阪、名古屋、福岡も。

~崩壊シリーズ~『リメンバーミー』オフィシャルホームページ | キャスト紹介やチケット情報など

名探偵ポワロ:死人の鏡

競売所でお目当ての鏡の落札ができなかったポワロ。その鏡を落札したのはシェブニックス氏だった。

尊大な態度で、「詐欺にあった」と名刺を無理やりポワロに手渡し、屋敷に来て欲しいと告げる。渋々だったが、ヘイスティングスとともに彼の屋敷を訪れる。

しかし、夕食の時間になってもシェブニックスの姿が見えない。彼は鍵をかけた自室で死んでいた。

警察は自殺と判断したが、ポワロには気になる点があった・・・。

 

 

✩✩✩✩

流れてる曲も展開もオカルト風。

見るからに怪しい人が怪しい発言をしてたり、火事があったり爆発があったり忙しい。

 

最後、犯人が「下に降りて来い~」とか言ってたけど、あんなに声響くもんかね。

屋敷の構造とか知らないけど。

他の人は気づかないのかな。

ヴァンダにだけ聞こえてるの?

 

ポワロたちに見つかった瞬間はなんか間抜けだね。

あの瞬間はだいぶ恥ずかしいよな~。

見てるこっちも恥ずかしかったし。

 

 

「嫌われ者が被害者」のパターンの今回。

欲しかった鏡は落札できないし、シェブニックスには勝ち誇った顔されるし、解決の報酬として提示された鏡も割れちゃうし、踏んだり蹴ったりでポワロが可哀想な回でした。