シスター 10/26
朗読劇「シスター」。ゆみこ(彩吹)さん目当てで行ったけど、一回だけじゃ全然足りない。もう一回聞きたい話だったので行ってきました。
当然だけど、朗読する人が変わると全然違う。
話し方も、テンポも、音楽明けのセリフのタイミングも。
同じ話を別の人の組み合わせで聞くのも面白いですね。
前回は話を追うので精一杯だったけど、今回は聞き逃していたセリフも捕獲。
渡辺さんの「姉」は、弟の方を向いたり、前のめりになったりアクションが大きい。
どちらかというと、落ち着きがない(笑)
豪快で熱い、お母さんのようでした。
水も並々と注いでて、なんていうか・・・雑。
セリフもちょっと食い気味。そして何より声の圧がすごかった。
成志さんの弟は冷静で頭の良さを感じる「弟」でした。
演者の見た目に影響されてるのかもしれないけど、橋本さんの「弟」より大人に感じた。
ラストの姉のセリフ。
渡辺さんの「もちろん」が静かで、でもはっきりと言い切っていて、じんわり響く、でも少し寂しさを感じる言い方で。
「もう会えないかもな」っていう比重が大きい感じでした。
ゆみこさんは「あったりまえじゃん!」みたいな言い方で、安心して前を向けるような言い方。
会えないかもしれないけど、それよりも前に進む力を与えてくれるような気がした。
そういえば、前回この本読みたいって書いたけど、演出の鈴木勝秀さんのサイトに元々の作品「シスターズ」の脚本が載ってるのね。
よかった(´▽`)
また別の組み合わせで聞きたいな~。
シスター 10/23
小学校の時に一度博品館に行ったけど、舞台を観るようになってから行ったのは初めて。
もっと広く感じたけど、意外とそうでもないのね。
なんと25年ぶり・・・。
ちょっと驚きつつ、劇場へ。
座面は低め。だけど、足元が広くて足が伸ばせる。(個人的に)大変有難い劇場でした。
中に入ると、ステージの真ん中に大きなテーブル。その両端には椅子が一脚ずつのシンプルなセット。
回ごとにペアを変えて淡々と、静かに進んでいく姉と弟の会話劇。
19:00公演。
姉:彩吹真央
弟:橋本淳
声とか空気感がなんとなく似ているお二人でした。
偶然だろうけど、読んでるときの姿勢が全く同じ瞬間があって、ずっと一緒に育ってきた感じも見えた。
姉はなんでも知っていて、自信がある。「ふふん」ってちょっと自慢するような感じ。
弟は世渡りが下手で、ちょっと頼りない、見ていてハラハラするような感じ(動きもゆったりしてそう)。
そりゃ、いろいろ言いたくもなるわ(笑)
兄弟とは会話の中の沈黙とかも気にならないんだよね。そういう部分でも本当の姉弟のように感じられました。
「生と死」の話。重苦しいわけじゃなく、テンポよく進んでいって、ラストはじんわり温かくなるストーリーでした。
弟の延命治療についての考えを聞いて、6年前に亡くなった祖父のことを思い出した。
本人はどう思ってるのかな、とか考えてたな~と。
あと、姉のセリフ。
「私は最初から、あんた一本」が聞いてるこっちも何か嬉しかったな。
この二人の声がすごく心地よかった~。
「好きな声の人が朗読してくれる」って最高すぎる。
そして、話自体が面白い。どんどん先に進めたくなる。
この本欲しいな。手元にあったら一気読みするだろうな~。
ずっと手元に置いておきたいと思った。
どうにかならないかな。
これ、他のペアでも聞きたい。
あと、合間に流れる音楽も話に集中してて覚えてないところもあるので、もう一回行きたい。
博品館劇場で26日まで。
どのペアを聞きに行こうかな。
ヴァン・ショーをあなたに/近藤史恵
商店街の片隅に佇むフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。
料理長、副料理長、ソムリエ、ギャルソンの僕の4人で営業している。
今回はシェフのフランス修行時代の話や、客の目線から語られる話などの全7編。
✩✩✩✩
・錆びないスキレット
店の近所に住んでいる夫妻が使っているスキレット。きちんと手入れしているはずなのに、毎回必ず錆びてしまう訳とは。
・憂さばらしのピストゥ
既に予約を入れている客が、当日になってベジタリアンだから制約がある、と連絡してきた。
・ブーランジュリーのメロンパン
近所に新しくパン屋ができることになったが、開店直前に女性パン職人が行方不明になる。
・マドモワゼル・ブイヤベースにご用心
いつも店に来てブイヤベースを注文する女性。ある日、その女性がタッパーを持参しブイヤベースを持ち帰りたいと言い出した。
・氷姫
恩師とともに店を訪れた男性客。3年間一緒に暮らした女性が突然出て行った理由とは。
・天空の泉
シェフがフランス修行時代、とあるレストランでひょんなことから相席することになった女性の話。
・ヴァン・ショーをあなたに
こちらもシェフの修行時代の話。ストラスブールのクリスマス・マーケットで美味しいと評判のヴァン・ショーが、去年までと違って普通の味になっていた。
読んでてお腹がすいてくる。そして料理がしたくなる。
もちろん、こんな凝った料理は作れないけど。
それでも普段あまり作らないようなものも作ってみたくなる。
「絶品」なんて書いてあったら、尚更。
グラナダ・ホームズ:六つのナポレオン
ナポレオンの胸像が夜間、何者かに砕かれる事件が相次ぐ。3件目の事件では、玄関先に喉を切られた男の死体があった。レストレード警部から相談されたホームズは捜査に向かう。どうやら六つある胸像が狙われているらしい。犯人の目的は一体・・・?
✩✩✩✩
オープニングの映像が綺麗。向かいの部屋のベランダで体洗ってる人。壁の赤と服の白が映えています。
ワトソン、レストレード警部と張り込んでる時にホームズがワトソンに言う「風邪ひいても自業自得だよ。毛布持ってこなかったの?」の言い方が優しい(吹き替え版)。ついフフっと笑ってしまいます。
ベーカー街に戻ってきて、最後の胸像を持っている人を呼ぶ。高値で胸像を買い取り何をやるのかと思ったら、テーブルクロス引き!
うまいな・・・。いつの間にこんなこと覚えたんだろうか。
敷いてあるテーブルクロスも鮮やかな赤で素敵です。
いつもの実験机を片付け、クロスを掛けて胸像を綺麗にセッティング。からの、粉砕。中から出てきたのは、見事な黒真珠。これを探してたんですね~。
最後、賞賛してくれたレストレード警部に潤んだ瞳で「ありがとう。・・・ありがとう」と言うところが今回一番印象的でした。別れ際には握手も。
眉とか唇の端までも演技が細かいです。
そういえば、ほぼ吹き替えでしか見てないな。
字幕で最初から見直そう。
ラジオシアター~文学の扉 10/15
毎週日曜22時に聴いてたTBSラジオ。
その前、21時の番組に田代万里生くんご出演ということで聴いてみました。
今回は前編。
取り上げていたのは、徳冨蘆花(とくとみろか)の「不如帰(ほととぎす)」
明治時代の大ベストセラー。
扱ってるテーマが「嫁姑の確執」「不治の病」「悲恋」って、いつの時代も変わらないのね~。
読んだことなかったけど、今回聴いてみて読みたくなった。
前編でまだ途中だけど、めちゃくちゃ面白い。
目の前に情景が広がって、あっという間に引き込まれていきました。
パーソナリティの中嶋さんは、浪子、武男の母、豊子、ナレーター。
万里生くんは、武男、山木、千々石の3役。後編は4役Σ(´∀`;)
(「ちぢわ」って読めなかった・・・)
役ごとに声も話し方も全然違っていたので次回も楽しみです!
自分で読むのも楽しいけど、朗読を聴くのも楽しいですね。
後編は選挙特番で25日(水)に移動。気をつけなければ。
まあ、radikoのタイムフリーで聴けるけども。
図書館行って本探してこよう。あと、芦花公園行ってみよう。
グラナダ・ホームズ:空き家の怪事件
ホームズの死から三年後、ワトソンは診察の傍ら警察の監察医としても働いていた。ある日、アデア卿殺人事件が起きた。23歳のアデア卿が夜間、自室で射殺されていたのだ。
誰かが侵入した形跡はなし。そもそも部屋は密室で窓からの侵入は不可能。レストレード警部も「ホームズがいたら喜んで飛びつく事件なのに」と漏らす。
ワトソンは検死法廷の帰り、老人が落とした古本を拾ってやる。診察室に戻ると、先ほどの老人が礼を言いたいと訪ねてくる。空いてる本棚に収まると古本を勧められる。本棚を振り返り、老人に目を戻すと、そこには亡くなったはずのホームズがいた。
✩✩✩✩
前回ワトソン側から見てたライヘンバッハの滝のシーンは、今回はホームズ側から。必死に滝の下に呼びかけるワトソンを(声をかけたいのに思いとどまって)岩陰から見ているホームズが切ない。
ホームズが居なくなってからも、ワトソンが監察医として警察の事件に関わり続けてるのがいいですね。
そして二人の再会シーン。
ホームズの変装が他のエピソードでも何度か出てきていますが、毎回感心します。今回ももちろんすごかった。手足も曲げてて、顔がアップになってもホームズだとすぐには気づかないほど。お見事でした。
その後、ワトソンが振り返った隙に老人の姿からホームズへと変わるところが、舞台の早変わり的でカッコイイ。気を失ったワトソンを介抱するホームズの顔がもう優しくてね~。
ロンドンに戻ってくる道中ほとんど眠れなかったホームズが、ワトソンの診察室で一瞬で眠りに落ちるシーンは二人の信頼感が感じられます。
しかし、あの当時の診察台怖いね。両端じゃなくて真ん中あたりに脚があって、乗るとガッスガス揺れる。よく平気だな~。
毛布をかけてあげるワトソンの表情が優しい。
221Bに帰ってホームズ、ワトソン、ハドソンさんの三人で乾杯するラストがイイね~(・∀・)
ワトソンもハードウィックに代わって再始動という感じがします。
井上芳雄By Myself スペシャルライブ
行ってきました、国際フォーラム。
幕が上がると、ステージ上にラジオブースが再現されてました。
そこにいたのは、芳雄さんと大貫さん、そしてプロデューサーの秋山さん。
紹介の時に、大貫さんの方が自分より拍手が長いと嫉妬する芳雄さん(笑)
いつものコーナーもやってくれましたよ、お悩み相談。
秋山さんがメール渡してくれるそうです。
ステージの両サイドにスクリーンがあって、スクリーンを横目で見つつステージも見てて大変忙しい(そして楽しい)。
1幕のゲストは坂元健児さん。
声の圧がすごい!!
ラジオやってるの知らなかったんですね。
芳雄さんもちょいちょい突っ込んでました(笑)
2幕のゲストは田代万里生くん。
舞台の稽古中なんですね。
胸にガチャガチャのキーホルダーをつけて登場(´∀`)
ラジオでは音声だけだった万里生コゼット。
最初は客席も笑ってたけど、だんだん引き込まれてったのが印象的でした。
ラジオのオープニング曲を広げて1曲にしたのも楽しかった♪
大貫さん作曲。編曲はしたことあるけど、作曲は初めてだそうです。
歌詞も楽しいし、振り付けも楽しい。配信してくれないかな。
歌詞が独特すぎて(というか、ライブ用すぎて)他の場所で使える気がしないけど。
開始半年でフォーラムでライブってすごいですね、本当に。
予定は何時だったのか分からないけど、終演は9:50くらい。
帰ったら11時だったよ・・・。
明日のラジオでライブの話聴けるかな。
それも楽しみです。