本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

菜の花食堂のささやかな事件簿-きゅうりには絶好の日-/碧野圭

菜の花食堂で、月2回行われる料理教室。毎回1つの野菜をテーマに取り上げ、その野菜を使った料理を紹介している。そこで教えてくれる靖子先生は、日本のミス・マープルと評判らしい。

美味しいレシピと、ふんわり温かい日常ミステリーをどうぞ。

 

 

✩✩✩✩

・きゅうりには絶好の日

いつも駐輪場に置いてある赤い自転車の謎。

 

・ズッキーニは思い出す

父子家庭で育ち、インスタントや出来合いのものばかり食べていた牧さんが忘れていることとは。

 

・カレーは訴える

マルシェでライス抜きのドライカレーばかりが売れる理由とは。

 

・偽りのウド

料理教室で紹介した料理がある主婦のブログに載っていた。しかし、料理教室の生徒ではなさそうで・・・?

 

・ピクルスの絆

ある家の当主が入院した。先は長くないと宣告されており、当主は手提げ金庫の中に遺言書を用意していた。しかし死後、金庫を開けると中に入れたはずの遺言書が消えていた。

 

1作目が見当たらなかったので、シリーズ2作目から読んでみた。

登場人物に思い入れはないけど、途中からでも読みやすい。

今は年間通して置いてあるけど、なるべく旬の野菜を食べようと思ったし、野菜の選び方、扱い方をもっと知りたくなった。鮮度の見分け方、大事。

最後には靖子先生の過去も明らかになり、このあとも続きそうで楽しみ。

前作も読んでみよう。