本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

年寄り工場の秘密/コリン・ホルト・ソーヤー

シリーズ第7弾。

 

高級老人ホーム<海の上のカムデン>に長年住んでいたトッツィが、近くに新しくできた老人ホーム<黄金の日々>に引っ越した。

その3週間後、トッツィがアンジェラとキャレドニアの元に相談に訪れた。

どうやら<黄金の日々>に幽霊が出るらしく、調べて欲しいらしい。

そこで2人は、体験入居を装い潜入捜査を開始するが・・・。

 

 

✩✩✩✩ 

同じ毎日の繰り返し。これで退屈しのぎができる、と大張り切りで調査を開始する2人(笑)

(シリーズもここまで来ると、「退屈な毎日」なんかじゃないと思うけど。毎回殺人事件だし)

今回も元気にあっちこっち飛び回る。とは言ってもお年寄り。やはり年齢には勝てません。すぐに体が痛くなって無理はできないし。愚痴を言いつつも、頭と体を出来うる限りフルに使って捜査に走る(捜査なのか邪魔なのか際どいところだけど)。

この2人、ヒラメキで行動してひょんなことから警察より先に真相にたどり着くのよね。

・・・「たどり着く」というか、「突っ込んでいったら犯人の手中に入り、気づいたときにはピンチに陥ってた」だろうけど。

いつものごとく無茶はしたけど、お気に入りのマーティネス警部補に褒められてご満悦の2人でした。

 

しかし、「アンジェラが証拠品(その時点では、疑惑の品)を集めて真相に気づいたと思いきや、実は全然気づいてなかった」なんて、そりゃ犯人もビックリだわ。

 

アンジェラが<黄金の日々>から越してきたコンラッド・ストーンに好意を抱くシーンもあって。肉体はともかく、精神年齢はまだまだ老人なんかじゃない!

旺盛な好奇心と少しの恋心は、いつまでも元気に過ごす秘訣なのかもしれません。

 

【メモ】

geezer:風変わりな老人