本を片手に

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名探偵ポワロ:二重の手がかり

「二重の罪」というタイトルの話もあって紛らわしいですね。

 

イギリス各地の貴族の館で起きている連続宝石強盗事件。ジャップ警部はその事件の糸口が掴めず、クビが危ういらしい。次の事件が起きるまで待つしかないというポワロ。その言葉通り、第4の事件が発生し、ネックレスが盗まれる。

 

 

 

✩✩✩✩

今回は調査途中に出会ったロサコフ伯爵夫人にポワロが夢中になり、ヘイスティングスとミス・レモンが調査に乗り出す・・・。

なに、この展開。今回は事件よりも伯爵夫人とポワロの恋がメインのようです。

 

事件現場に残っていたのは、男性用の白い手袋とシガレットケース。二重の手がかりですね。

その内、手袋はわざと置いたもの、シガレットケースは犯人が慌てていて落としたもの。

小ぶりの金庫の中に白い手袋。忘れるかな・・・。目の前にあるし、閉めるときに必ず目に入るだろうしなー。あれで置き忘れたように見せかけるとか、ちょっと無理っぽい。暗闇でも目立つだろうし、すぐバレそう。ソファの脚元に置いた方がまだいいような気がする。

 

ポワロは捜査そっちのけでピクニックしたり、ロシア語の勉強をしたり、自分は手を出せないからと探偵事務所を訪ねて仕事を依頼したり。

ん、どういうこと?

 

現場に戻ったヘイスティングスとミス・レモン。

するとヘイスティングスが庭で浮浪者に撃たれる(°д°)

でも擦り傷ですみました。

ビックリしたー。

この浮浪者が依頼した探偵なのか。銃も空砲だったのね。なるほど~。

 

シガレットケースは伯爵夫人のもので、イニシャルはロシア語。

それで勉強してたのね。キリル文字だっけ。

そういえば同じ文字があるけど、発音は全然違うね。

 

ピクニックで宝石だけ返してもらって、「犯人は捕まらないでしょう」と言ったのは、あなたを捕まえる気がないということでしょうね。

・・・何で盗んだ品を持ち歩いてたんですかね、あの人。

 

「外国からの亡命者」という共通点がありつつも、正反対の仕事をしている2人。ここでお別れです。

犯人を逃がすのはどうなのかな~と思いつつも

ジャップ警部のクビが繋がったから、まあいいか。