本を片手に

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名探偵ポワロ:夢

パイ工場の社長のベネディクト・ファーリーからポワロに手紙が届く。

彼を訪ねると、毎晩拳銃自殺をする夢を見るという相談を受ける。

既に医者には相談済みだが、ポワロの意見を聞きたいと言われる。

翌日、ファーリー氏が夢と同じ形で死んでいるのが発見される。

 

 

✩✩✩✩

あの犯行方法は可能なんだろうか。

血痕拭くの大変そうだけど。窓枠とか絶対見落としそう。

下の通路とかにも残りそうだし。

後頭部打ちそうだしね。それじゃ自殺には見せかけられないしな~。

細かいこと考えちゃダメなのかもしれない。

 

今回は登場人物が面白いことになってる。

ポワロの若い頃の道楽とか、働いてくれない脳細胞へのもてなしとか。

ミス・レモンのちょっとした発言で何かを思いついたポワロが、お礼を込めてキス(部屋を出るときには投げキスまで!)するし。

 

ミス・レモンが「ずっと前から欲しいと言ってるのに、ポワロは買ってくれない!」と怒りを顕にしているのも珍しい。

タイプライターが詰まるたびに、悪態ついてるし。

 

ラストでポワロがやっと買ってきたものは、彼女が欲しかったのとは全然違うもので・・・(・・;)

ミス・レモンの硬直した顔が面白い。

箱の高さ的にもタイプライターじゃないとは思ったけど。

事件以外だと全然ダメなポワロでした。