本を片手に

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名探偵ポワロ:二重の罪

面白い事件がなく、落ち込んで引退をほのめかすポワロ。ゆっくり休養するため、北部の街へとバス旅行に出かける。そこで2人はメアリーという女性と知り合う。昼食休憩を取っていると、彼女が届ける途中だった細密画を盗まれてしまう。興味を示さないポワロに代わり、ヘイスティングスが捜査に乗り出す。

 

 

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宿泊先のホテルが美しい。青い空い白い建物、緑の芝生がきれいで見てて楽しくなりますね。

 

ヘイスティングスの探偵役は・・・。

途中まではいいところ行ったんだけど、やっぱり力及ばず。無実の人を犯罪者扱いしてしまったし。残念。まだまだですね。

 

行った先の大学で講演をしているジャップ警部。「たかがジャップ警部の話に1シリングは髙い」らしい。他にもイヤミがポロポロと。

マフラーで口元を覆って、こそこそと聞きに行くポワロが面白い。やっぱり気になるのね。でも、ヘイスティングスにはもちろん内緒。

講演内容は、私立探偵がボロクソに言われてる・・・と思いきや、「ポワロを除いては。エルキュール・ポワロは20世紀最高の頭脳の持ち主です」との評価。これにはポワロもニンマリ。あのまま帰らなくてよかった、本当に。

冒頭で切り抜いていた新聞記事はこの講演予定の記事だったんですね。

 

ミス・レモンが鍵をなくして泊まり込む事態が発生。

なぜか夢にポワロとヘイスティングスが出てきて探し方のヒントを告げる。この時の2人の声が入れ替わってる、という謎の設定ですが、このお告げにより無事、鍵を発見。事務所に泊まるのは相当お嫌いらしい。

 

今回のポワロは、逐一捜査報告してくるヘイスティングスの話を聞きつつも、興味がないと言い張る。拗ねちゃって(笑)

でも、所々アドバイスはするのよね~。ジャップ警部の講演後、自信を取り戻して真相を解明。どちらかだと思いきや、まさかグルだったとは。

細密画もきれいで、なかなか面白かったです。