本を片手に

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名探偵ポワロ:スタイルズ荘の怪事件

ヘイスティングスの中尉時代、ポワロが亡命して間もない頃のお話。20年くらい前ですね。

 

第一次大戦中、傷を療養中のヘイスティングスは、友人のジョンに屋敷に招待される。

翌朝、年下の男性と再婚した夫人が発作を起こして死亡する。ヘイスティングスは近くに滞在していたポワロに事件の依頼をする。

 

 

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ポワロはイギリスのパブはまだ慣れないらしい。瓶の並べ方も気に入らないようです。でも、ほかの人にも強要しちゃだめだよ。

自然のまま雑然としている場所よりも、整然としていて、各通りに番号が振ってあるNYがお好みのようです。

 

ヘイスティングスは戦争が終わったら探偵になりたいんですね。既にポワロと知り合って一緒に行動したらしい。呼び方も「ムッシュー・ポワロ」でまだ初々しい感じ。

裁判所ではジャップ警部も出てきて、ちょっと嬉しい。

 

今回、乗馬をしているシーンが多いですが、乗ってる人も馬も皆さん美しい。乗馬している姿って、なんかカッコイイ。

 

ジョンの母親、カベンディッシュ夫人と結婚したイングルソープ氏が見た目も言動も怪しすぎる。しかし、なんであんな手紙書いたんだろうか。

 

この頃はポワロも探偵道具を持ち歩いてたのね。試験管まである。今は身一つで行動してるからね。この後、捜査方法が固まっていったのかな。ヘイスティングスはお手伝い。夢が叶って嬉しいのかな。でも、事件の解明も人の心もポワロの方が上ですね。

 

「何でベルギー人同士で英語を話さなくてはいけないのか」という言葉に対して、「我々はこの国のゲストだから」と言うポワロ。相手を尊重する姿は素敵ですね。見習わなければ。

 

【メモ】

grain:質量の単位。約0.06グラム。

中期フランス語から。

定義は、大麦の穂の中央から採れた1粒の重さ。

だから「穀物」の意味があるのね。なるほど~。

 

affair:問題、事件、恋愛沙汰

語源は古フランス語。