本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

旅のお供に殺人を/コリン・ホルト・ソーヤー

シリーズ第8弾(最終巻)。

 

入居者向けの娯楽活動がつまらなくなり、不満が噴出したため話し合いをすることに。その結果、アンジェラ発案のスペイン語講座が始まり、「生きたスペイン語を学ぶため」メキシコへのバス旅行を敢行。

しかし、その旅行の初日に新入りのミス・ブレインツリーが突然死。

おなじみの2人、アンジェラとキャレドニアが今回は異国の地で大暴れ。

 

 

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年齢と体のことを考えて、メキシコへの短期旅行を3回に分けて敢行。

殺人が起こっても、全日程を予定通り実施するところもこのシリーズならでは。

「老人ホームで生活してると、死は身近なもの。次は自分かもしれない。だから友人が亡くなったからといって、やりたいことを止めないし、延期もしない」とのキャレドニアの言葉に「なるほどな」と思った。

普段からこういう気持ちで行動しようとも思った。

明日死ぬかも知れないのは年齢関係ないし。

急に面倒臭くなって止めちゃうときあるしな~。

 

最終回にふさわしく、ハラハラドキドキ、スピード感に溢れたラストで楽しめました。特にアンジェラが大活躍。

 

大好きなアンジェラとキャレドニア、カムデンの仲間たち、マーティネス警部補とちびすけスワンソンにもう会えないと思うと寂しいな。

私も老後は「海の上のカムデン」のような老人ホームに入りたいな~。シュミットさんの料理も食べたい。