本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

シャーロック・ホームズの冒険:海軍条約事件

ワトソンの旧友である外務省の書記官パーシイは伯父でもある外相に命令され、秘密条約のコピーを取っていた。しかし、少し部屋を離れた隙に、その書き写し中の条約が何者かによって盗まれてしまう。

 

 

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手書きでコピー取るのも大変だな~。フランス語らしいし。

そりゃコーヒーも欲しくなるだろうけど、大事な書類を机上に出したまま、階下にコーヒーを頼みに行くって・・・。あんなに言われたのにねぇ。ダメでしょ。

 

この時代の調度品も見てて楽しい。

電話はまだ無いのよね。電信技術が出てきたころですね。

呼び出しベルの裏側を見てみたい。裏でどう繋がってるんだろう。「あれはあなたの部屋ですよ」って、部屋ごとにどうやって判別してるのか。

 

ホームズさんはポワロさんとは違って、かなりアクティブ。

部屋の中に走り込んできて、ずさーっとスライド。そのままパーシイの婚約者の前にある椅子に座って話を聞き始めるところとか面白かった。

地面に直接座ったり、藁にまみれたり、手がかりを見つけるためには何でもする。本当に正反対。本や書類も散乱してるしね。

 

最後の犯人確保のところ。

「俳優さん本人」ではなく、「壁に映った影」で一部始終を映してるのが面白いですね。取り消した条約の返し方もお茶目さん。