本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

フクロウは夜ふかしをする/コリン・ホルト・ソーヤー

高級老人ホーム<海の上のカムデン>に新しく入居してきた老婦人が何者かに殺された。その前にはカムデンの敷地内で庭師と自販機業者が酷い殺され方をしていた。調べた結果、カムデンで殺された以外には特に関係性がなさそうな2人。一体何があったのか。

危険だから関わるな、と言われてもアンジェラとキャレドニアが思いとどまる訳が無い。今回も元気に「お手伝い」に乗り出します。

シリーズ第3弾。

 

 

✩✩✩✩

順番バラバラに読んでるから3作目という感じがしない・・・。

 

今回の事件はベンソン刑事部長が担当。

担当刑事がマーティネス警部補じゃないことにアンジェラとキャレドニアは不満タラタラ。どうやら丁寧でフレンドリーな警部補と違って、事務的で自分たちの話をまともに聞いてはくれないとご立腹のようです。

まあ、マーティネス警部補も出てくるし、後半は諦めたベンソン刑事部長から引き継いでいつも通り担当になりますけど。

 

中盤で、読みながら「早く事件が起こらないかな~。今回は窃盗か?」と一瞬思った自分にビックリした。

冒頭で既に起きてたわ、殺人事件。それも2件も。

刑事部長に釘を刺されるし、アンジェラたちも他にやることがあって暫く事件の話が出てこないので、すっかり忘れてた(^_^;)

 

今回も2人は大活躍。特にアンジェラが。

そのせいで危険な目にも遭いますが。

しかし、アンジェラがキャルを「冒険」に誘ったときの理由(と言うか言い訳)、なんであの理由で納得できたのか。謎です。

 

そんな2人とは対照的に、警察の捜査はさっぱり成果があがらない。

有力な情報が何も見つからない。

ラストも、どんな状況であれ待ってないでさっさと開ければいいのに。と思ってしまった。

 

 

食堂のマイク、直ったんですね。

よかった、よかった。

と思った傍からグローガンさんが・・・(笑)

 

ハラハラしたり、ヤキモキしたり、クスッとしたり。

次作でも、おばあちゃんたちの達観した考え方と、少しの冒険と、シュミットさんの美味しい料理に、年上キラーな警部補さんも楽しみです。

 

【メモ】

owl light:たそがれ

quid pro quo:(ラテン語)代償、報酬