名探偵ポワロ:五匹の子豚
ルーシー・クレールという女性から依頼を受けたポワロ。依頼内容は、14年前に母親が夫を殺した罪で絞首刑になったが、彼女は無実だと言う。それを証明して欲しいとのことだった。当時の関係者に会い、真実を導き出していく。
✩✩✩✩
映像も女性陣も、美しい。
実験室が割と好き。
1つの出来事を関係者それぞれの視点から見た映像で表現していて、少しづつ詳細が分かっていくのが面白い。誰に何が見えていて、何が見えていないのか。
登場人物がカメラ(語り手)に向かって語りかけてきたりして、語り手と同じ目線で当時を見れる、追体験している感覚になれます。
たまに映像がブレッブレで気持ち悪くなるけど。
若い時の、おかっぱ頭のエルサが美しいですね。
目力の強さ、自信、無邪気さ、硬い表情・・・思わず目が行ってしまう。
派手な顔立ちで惹きつけられる人です。
あの緊迫した雰囲気の女性陣の中には居たくないけど。
愛する人を殺して、罪を妻に擦り付けるように画策したけど(そして本当にそうなったけど)、結局何年経っても、あの家族の強い絆は壊せていなかった。
キャロラインの声で読まれる手紙は切ないですね。
すべて納得して最期は穏やかにいられただろう、と思えることが唯一の救いかな。
哀しさと、優しさ、美しさが入り混じった話でした。
アミアスの絵は結局出てこないのね。傑作だそうで、すごく気になります。