本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

アガサ・レーズンと禁断の惚れ薬/M・C・ビートン

前作の事件で美容師からシャンプーの代わりに脱毛剤を使われ、ところどころ禿げてしまったアガサ。その姿を隣人のジェームズに見られたくないと髪が生えるまで旅行に行く。訪れたのはシーズンオフの観光地。そこで耳にしたのは、腕のいい「魔女」の話。アガサは半信半疑で彼女のもとへ行き、法外な値段にも関わらず毛生え薬と惚れ薬を購入。ところがその直後、魔女が自宅で殺されているのをアガサが発見する。

 

 

✩✩✩✩

そういえば前回そんな事件だったな~と読みながら思い出す。

 

舞台はまだ90年代なんですね。電話連絡、伝言がまだまだ主流。

何作か前に携帯が出てきたけど、まだ一部の人だけが持ってる時代。

読んでて懐かしくもあり、焦れったくもあり。

この辺の変化も今後楽しみです。

 

バカンスに訪れる先で毎回ロマンスがあるアガサ。今回も魅力的な警部ジムに出会って恋に落ちますが、結局はまあ、いつも通りの展開に。

うまい具合に色々と重なりますね~。

ジェームズの態度も相変わらずだし。サー・チャールズも相変わらず。

牧師の妻ミセス・ブロクスビーも間に入って大変そうです。

いつも出かけるときは身だしなみに気を遣うからか、意外とモテるんですよね。ただ、まともな人に出会わない。

やっとまともな人に出会ったと思ったんだけどな~。

 

今回最後に出てきた占い師の助言に沿って、次巻も旅にでるようです。

 

英語版は28作目が出るのか・・・。

村の人たちの人間関係も、90年代、2000年代、2010年代と環境の変化もまだまだ楽しめそうです。