本を片手に

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グラナダ・ホームズ:ソア橋のなぞ

アメリカ人の大富豪ギブスンの妻、ブラジル人のマリアが屋敷近くの橋の上で亡くなっていた。彼女は子供たちの家庭教師ミス・ダンバーからの手紙を握り締めていたため、家庭教師が逮捕された。ミス・ダンバーの無実を信じるギブスンに捜査を依頼されたホームズは、屋敷に滞在して証拠を探し始める。

 

 

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冒頭のシーン(緑、濃いピンクの花、白い花の中に佇むマリア)が美しい。光の加減も、情熱的な赤いドレスもよく似合ってます。

屋敷の内部も白い柱に赤い壁紙で、目がさめるくらい綺麗。

お屋敷とその前に広がる広大な芝生、その中を歩く白い衣装の家庭教師。

真逆の色のドレスで橋の上で対峙する二人。

どのシーンも本当に美しくてワクワクします。

 

自動車が出てきましたね。ドアが横じゃなくて、後ろの座席の真ん中部分が開いて降りれるのか~。へー。

 

ラストのワトソンの拳銃を使っての実験での二人のやり取りには、思わず笑が溢れますね。当たり前のように人の拳銃を水没させるとか。ほいっと返されたときのワトソンの表情も面白いです(笑)

まあ、最初に橋の上に行って「撃った後は持ち帰らずに川に投げ入れる」と予想した時に「調べないんだ・・・」とは思いましたが。

しかし、橋の上、というか手すりの上に立つホームズがカッコイイですね。「危ないよ~」とも思いますが、立ち姿が様になります。

 

ストーリーも面白いですが、花が咲き乱れる田舎の風景も見てて楽しいエピソードでした。