本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

グラナダ・ホームズ:修道院屋敷

ホプキンズ警部に呼び出され、ケント州に赴くホームズとワトソン。修道院屋敷の主人、ユースタスが殺されたようだ。 夫人の証言で、犯人はこの地方一帯を荒らしているランダルによる物取りと判明。事件は解決と早々に引き上げるが、残っていたワイングラスが気になるホームズは屋敷に引き返す。

 

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早朝に起こされ、そのまま寝ようとするワトソンと、お見通しのホームズ。ホームズは面白そうな事件で、ワクワクしておる。可愛い。

 

夫人の証言は、見るからに嘘くさいです(笑)

 

この時代は電気とロウソクの両刀使いなんですね。

 

今回は暖炉によじ登ったり、川に手を突っ込んだり、アクティブな捜査が楽しいです。上等な服をビシッとキメているにも関わらず、服が汚れるのも構わずに捜査に没頭する姿を見てると、事件が何よりも優先する人なんだなと感じます。

墓標を引き上げる時のホームズの腕まくりした腕がカッコイイ。

その後、走り出した馬車に飛び乗るホームズもカッコイイです。ここは、ほぼ映ってないから想像だけども。

 

この話は他にも美しいシーンが目白押しですね。

チェスと一緒に映るホームズも、チェスの駒に指を置くホームズも、画面に映るステンドグラスの赤も、最後のワトソンとのスピード裁判のシーンも素敵です。

 

ラストのあの判断は、ホームズのような人じゃないとできないだろうな。

 

 

【メモ】

abbey:(男子または女子の)大修道院、(もと大修道院だった)大邸宅

原義は「大修道院長集団」

 

grange:農場、屋敷

granun(ラテン語穀物