本を片手に

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グラナダ・ホームズ:ウィステリア荘

スペイン人のガルシアに招待され、ウィステリア荘に宿泊したエクルズ。しかし、一夜明けてみるとウィステリア荘はもぬけの殻になっていた。エクルズはホームズに依頼し、ウィステリア荘に戻るが、ガルシアは既に何者かに殺されていた。

 

 

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ホームズさん、(いつもの事ながら)「面白い事件がない」とかなり退屈している様子。「奇怪」の定義か~。

 

ホームズとワトソンが乗ってた自転車が今の型に近づいてきたような気がする。

 

エクルズを含め3人でウィステリア荘で調査をしていると、ベインズ警部が登場。癖のありそうな人ですね。途中「ありゃ」と思ったけど、実はそうではなく。ベインズ警部、意外と優秀な人だったんですね。何となくそんな気がしなかったんですが・・・。表情だろうか。こういう時大体へっぽこな人が多いから、今回も、と思ったんですよね。

 

近所に住んでるヘンダスン、中央アメリカの独裁者だそうで、部屋も顔も赤く照らされているのが禍々しいです。

 

幽閉されていた家庭教師を列車から助け出したあと、車内に復讐を果たそうとする二人を見つけたときのホームズの、ちょっと微笑んでいるような表情が印象的でした。

 

まあ、最終的には事件も奇怪だったし、警部も意外と?なかなかの腕前だったし、ホームズさんも満足できたんじゃないだろうか。