本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

シスター 10/23

小学校の時に一度博品館に行ったけど、舞台を観るようになってから行ったのは初めて。

もっと広く感じたけど、意外とそうでもないのね。

なんと25年ぶり・・・。

ちょっと驚きつつ、劇場へ。

座面は低め。だけど、足元が広くて足が伸ばせる。(個人的に)大変有難い劇場でした。

 

中に入ると、ステージの真ん中に大きなテーブル。その両端には椅子が一脚ずつのシンプルなセット。

回ごとにペアを変えて淡々と、静かに進んでいく姉と弟の会話劇。

19:00公演。

姉:彩吹真央

弟:橋本淳

 

声とか空気感がなんとなく似ているお二人でした。

偶然だろうけど、読んでるときの姿勢が全く同じ瞬間があって、ずっと一緒に育ってきた感じも見えた。

 

姉はなんでも知っていて、自信がある。「ふふん」ってちょっと自慢するような感じ。

弟は世渡りが下手で、ちょっと頼りない、見ていてハラハラするような感じ(動きもゆったりしてそう)。

そりゃ、いろいろ言いたくもなるわ(笑)

兄弟とは会話の中の沈黙とかも気にならないんだよね。そういう部分でも本当の姉弟のように感じられました。

「生と死」の話。重苦しいわけじゃなく、テンポよく進んでいって、ラストはじんわり温かくなるストーリーでした。

 

弟の延命治療についての考えを聞いて、6年前に亡くなった祖父のことを思い出した。

本人はどう思ってるのかな、とか考えてたな~と。

 

あと、姉のセリフ。

「私は最初から、あんた一本」が聞いてるこっちも何か嬉しかったな。

 

この二人の声がすごく心地よかった~。

「好きな声の人が朗読してくれる」って最高すぎる。

そして、話自体が面白い。どんどん先に進めたくなる。

この本欲しいな。手元にあったら一気読みするだろうな~。

ずっと手元に置いておきたいと思った。

どうにかならないかな。

 

これ、他のペアでも聞きたい。

あと、合間に流れる音楽も話に集中してて覚えてないところもあるので、もう一回行きたい。

 

博品館劇場で26日まで。

どのペアを聞きに行こうかな。

theater.hakuhinkan.co.jp