乙女の読書道/池澤春菜
声優、歌手、茶芸師でSF読みの著者が贈る、書評集。
父である作家の池澤夏樹氏との親子対談も収録。
初めて(テレビで)お姿を拝見したのは大学の時。その時から本が好きな人だというのは知っていて、その方の本ということで迷わず購入。
まず、表紙の本棚が素敵すぎる。まさかの私物。本の収納場所に困って買うのを悩んだり、電子書籍で買ったりしてるので、壁一面の本棚は憧れです。
この方の文章は軽快で読みやすい。インプットとアウトプットは全くの別物ですね。何冊読んでても、こんな風な文章は私には書けない。文章からも、幼少の頃のエピソードからも、活字中毒、本当に本が好きなんだな、ということが覗えます。
紹介している本は、主に翻訳もののSFとファンタジー。SF多め。
ファンタジーは好きだけど、SFは何となく苦手意識があってあまり読まないで来た。
でも、この本を読んだら「ちょっと読んでみようかな」「面白いかも」と思う本がいくつかあって、本屋に行った時にSFの棚の前で立ち止まることが増えた。
まだ増えただけで買うまでは至ってないけど・・・。
結局、私の手が伸びるのは翻訳ミステリーのようです。
図書館で借りて、一歩踏み込んでみようかな。
昔からマルチタスクで動いているらしい著者。仕事、ほかの趣味をこなしつつ読書。どうやったらこの読書量をこなせるのか。行きつ戻りつで読むのが遅いのよね~、私。羨ましい限りです。
「ジャンルを拡げてみたいけど、何から読んでいいか分からない」という方は参考にしてみては如何でしょうか?
最後に1つだけ。「本棚のサイズを考えて」と紹介している本があるけど、この本もなかなかです(笑)