本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

ヒア・カムズ・ザ・サン/小路幸也

東京バンドワゴンシリーズも10作目。

毎年恒例、春の風物詩となっております。

 

サチさんの季節感たっぷりの挨拶、家族の紹介、朝の食事風景、サチと紺の会話で1話の締め、などの「お約束」の場面を見ると、この世界に帰ってきたな~と思う。

朝の食事風景では、勘一の調味料の組み合わせを密かに楽しみにしています。

 

季節ごとに1話ずつ、前回の季節の続きからなので、各巻の最初の季節が異なります。

子供たちの成長とともに、登場人物も増えて益々賑やか。

 

今回は研人の高校受験に重点が置かれていて、あの小さかった研人がね~、と親戚感覚で見ています(笑)

花陽の啖呵もお見事でした。

出会いもあれば別れもある。堀田家の家族にも変化があります。

 

毎回持ち込まれる謎の部分が薄くなっている気はしますが・・・。仕方ないですかね。

それでも、やっぱり面白いんですよね。居心地がいい。

この世界に混ざりたくなるのは、こんな距離感での人との関わりが無いからでしょうか。羨ましいんですよね。

 

登場人物が多い分、番外編として書きたい事がまだまだあるようで、まだしばらく堀田家のみんなの成長を見れそう。

文庫で読んでるので、まだ2冊は楽しめるのが嬉しい(´▽`)

ビートルズの曲名からとっているタイトルも楽しみです。

 

紺と研人に、かんなちゃんを加えてサチさんとの関わりがどうなっていくのかも楽しみです。

いま、一番楽しみにしているのはココかもしれない。