グラナダ・ホームズ:ボスコム渓谷の惨劇
オーストラリア人の農園主マッカーシーは沼で死体となって発見された。直前に口論していたのが目撃されていたことから、息子が逮捕された。彼の無実を信じる幼馴染で地主の娘のアリスに依頼され、ホームズはボスコムへ向かう。
✩✩✩✩
今回もホームズのワガママに振り回されるワトソン、後ろ髪引かれながらもホームズと一緒に出かけます。
風薫る初夏の田園。いいな~。最後の庭も緑がまぶしい。
田舎のホテルで過ごすシーンでは、ワトソンの赤紫?のジャケット姿が見られて新鮮です。
警察と関係者に話を聞きに行くホームズたち。
二人が出された紅茶に「これ飲めるの?」的に思わず顔を顰めるシーンがコミカルで楽しい。
いつも美味しい紅茶飲んでるだろうしね。
現場では犯人の足跡に夢中になりすぎて地面に這いつくばるホームズの姿も。
現場検証を経て、真犯人をホテルの部屋に呼び出すホームズ。
犯人から直接話を聞きます。
この人たち、どうしようもない人だけど完全に「悪党」として描かれているわけじゃないのよね。
普通に子供を想う親の一面があったり「関係ない人を巻き込む気はない」と言ってたりして、まともな人間の部分も描かれてる。
なかなか複雑な話ですね。
そしてラスト、それぞれの思惑や願いを全て丸く収めるホームズ、さすがです。
グラナダ・ホームズ:レディ・フランシスの失踪
休暇で湖水地方に滞在しているワトソンは、個性的なレディ・フランシスに出会う。彼女の行動が気になったワトソンは、手紙でホームズに事細かに報告する。その手紙を読んだホームズは、彼女に危険が迫っていると察知し現地に向かう。そんな中、ホテルで行われたシュレンジャー少佐の公演後に彼女が失踪する。
✩✩✩✩
湖岸に佇むワトソンとレディ・フランシスの立ち姿が美しい。
その背景の湖も全部が絵画のようで、しばらく眺めていたい程。
明るくて緑の多い景色は見ていて元気が出ます。
ところで、電報ってどのくらいで相手に届くんだろうか。
ホームズの警告、間に合わなかったし。
携帯のない世界にはもう戻れないわ。
失踪していたレディ・フランシス。寸前で見つけられて良かったけど、長時間あの空間にいたことを考えたらゾッとした。
今回はワトソンだけじゃなくホームズも失敗を繰り返す。
ホント、ぎりぎり間に合った感じ。
なんとか救出したものの、以前のような彼女に戻るには時間がかかりそうです。
まあ、恋人のシュレンジャーが側にいて支えてくれるだろうとは思うけど。
・・・と思ったけど彼、今は変わったけど以前は暴力的だったのよね。
フランシスにとっては以前のイメージ。
その人に看病されて回復するんだろうか。
名探偵ポワロ:誘拐された総理大臣
パリでの会議に向かうイギリス首相が狙撃された。一命はとりとめたが、その後誘拐されてしまう。会議まであと32時間。ジャップ警部の推薦により、政府からポワロに捜査の依頼が来る。
✩✩✩✩
仕立て屋で「去年より胴回りが1センチ大きくなってる」に対して「巻尺がおかしい」と言い返すとか、フィングラー氏に「あまりズケズケ言わない方がいいですよ」とか。相変わらずのポワロ節。
ラストで仮縫いのために店を再訪したときの会話とポワロの顔も面白い。
事件よりもフィングラー氏の相手の方が大変なようです。
大事な仕事、尾行をヘイスティングスに頼むのか~、大丈夫かな。
とか思ってたら案の定、まかれてるし。
やっぱりジャップ警部率いる警察に任せたほうがいいよね。
一方、ここでお手柄だったのはミス・レモン。
以前新聞記事になってたダニエルズ夫人の父親の伯爵の館を覚えてました。
すごいな。名前、全然違ったけど(笑)
ラストの追い詰めるところ、「アイルランドのためにできること」と言って塔の上で拳銃自殺ってなんだ。よくわからん。
ポワロがサクサク進める捜査が全く理解できないヘイスティングス、ジャップ警部、サー・バーナード。
フランスで誘拐されたと思ってるサー・バーナードはイギリスを一歩もでないポワロにイライラしてます。
警部と事務次官なのに、この人たち大丈夫かなと不安になる話でした。
名探偵ポワロ:西洋の星の盗難事件
ベルギーの女優マリーの元に「ダイヤを返せ」という脅迫状が届く。そのダイヤは「西洋の星」と呼ばれ、「東洋の星」と対をなすもので中国の神の目に嵌められていたものだった。
同じ頃、「東洋の星」の持ち主にも脅迫状が届く。
✩✩✩✩
ベルギーの有名な女優、マリー・マーベルに会えるとあって大興奮のポワロ。
ミス・レモンとお茶の用意をしたり、ケーキを買ってきたり、ウキウキしてます。
ポワロ「お花も飾りましょう」
ミス・レモン「花?」
ポワロ「ダメ?」
って可愛いな。吹き替え版の声が大変可愛い。
「もみあげが左より3ミリ長い」とか、ヘイスティングスに「本当に同じ長さですか?」とか、面倒な客だ。
ヘイスティングスに聞いても分からないだろうに。
そのヘイスティングス、安定の失態。
偉そうに調子に乗って、またもやポワロの邪魔を・・・。
せっかく本当のことを言いに来たのにねぇ。
やる時はやるんだけどな~。
ダイヤが想像していたよりもかなりデカイ(笑)
もっと小ぶりなものかと思ってたのに。
あれをネックレスにするとか、すごいな。
肩痛そう。
神とか中国とか脅迫状とか狂言だけど、一回見ただけだとちょっと混乱するな。
ラストのヘイスティングスも混乱してたし。
名探偵ポワロ:コーンワルの毒殺事件
コーンワルのポルガーウィズに住む、歯科医の妻ペンゲリー夫人がポワロの元を訪れる。彼女曰く、夫に毒を盛られているらしい。夫は助手と恋愛関係にあり、自分を殺そうとしていると言う。
翌日、ポワロはヘイスティングスとともに夫人を訪ねるが、彼女は既に死亡していた。
✩✩✩✩
今回は確たる証拠がないエピソード。
なので犯人の自供を引き出しますが、結局ポワロはどこで犯人の目星をつけたのか。
いつもの心理戦?
メイドの証言もよく分からないし(・_・;)
彼女には何のメリットが?
どこの国でも小さい町はよそ者が来たらすぐ分かるのね。
自分の言いたいことを捲し立てる町医者のアダムス先生にキレるポワロ(笑)
確かにイラつくわ、あの人。
ペンゲリー夫人の姪フリーダが「考えてみたら大したことない」って言ってましたが、大分ドロドロしてます。
今回は珍しくヘイスティングスが役に立つ回だった。
スルッと機転を利かせてて、これにはポワロもビックリ!
見てる私もビックリ。
大いに褒められてました(・∀・)
やはりインドカレーのおかげですかね・・・。
いつもはヘッポコなので、なんか感慨深いです(笑)
まあ、アバズレとか言ってた歯科医の助手に一目でウットリしちゃったりもしてますが。
ポワロが警部を出し抜くラストシーンには思わずニヤリ。
名探偵ポワロ:ダベンハイム失そう事件
銀行家のダベンハイムが、客の男性を迎えに出かけたまま姿を消した。その話を聞いたポワロは部屋から一歩も出ずに解決できると、五ポンドを賭けてジャップ警部と勝負をする。期限は一週間。ポワロの代わりにヘイスティングスが調査に出向く。
✩✩✩✩
ホームズにもこんな話あったな・・・。
ポワロ、ヘイスティングス、ジャップ警部のおじさん三人で手品を見に行くとか、仲良しだな( ´▽`)
冒頭、主人とメイドとの関係が怪しそう・・・
と思ってたけど、関係なかった。
引きこもっている間に手品がどんどん上達するポワロさん。
何度も「おぉーー」と思わされます。
が、トランプタワーは・・・┐(´ー`)┌
ミス・レモンとの会話が楽しい。
そんなミス・レモン。
前髪のクルクルが日によってずらっと並んでいたり、一つだけだったりするのが気になるポイントです。
鶏の丸焼き?を切り分けるポワロの後ろでオウムが鳴いてるの、なかなかシュールだな。
今回は結構ポワロのエプロン姿が見られます。
面通しって直接なのね。
別室になるのは、もっと後なのかな。
そして賭け。最後に勝つのは、やっぱりポワロ。
あんなに成功してたのに、最後みんなに披露するところで失敗するのも微笑ましいポワロさんでした。
【メモ】
conjuring:手品、魔術師
休暇のシェフは故郷へ帰る/ジュリー・ハイジー
オリーは夏の休暇中に恋人のギャヴと共に母親の家を訪れる。
そこで聞かされたのは、今まであまり知らされてこなかった父親のこと。
銃で殺害された上に、犯人もまだ捕まっていないとは。
しかも不名誉除隊になっていたにも関わらず、アーリントン墓地に埋葬されていた。
なぜ、そんなことができたのか。オリーはギャヴの力を借りて父の死の真相を探り始める。
✩✩✩✩
今回は珍しく死人の出てこない作品(過去には出てくるけど)。
休暇といっても、オリーは相変わらず忙しそうです。
父の真相を調べたり、ジョシュアに料理を教えたり、ジョシュアをフード・エキスポに連れて行ったり・・・。
ジョシュアの為なら、と結局ホワイトハウスに出勤しちゃうのね。
まあ、確かに可愛いけど。
一緒に事件に遭遇してから、サージェントとの関係性が少し変わってきてて面白い。
そんなサージェントにまさかの展開が!
ニヤニヤが止まりません( ´▽`)
英語版はあと3冊かな。
新しい総務部長も決まったし、オリーとギャヴの関係も進展したし、これからも楽しみです。