本を片手に

主に本、映画、舞台の感想

名探偵ポワロ::負け犬

ミス・レモンは催眠術をポワロにかけようとするが、

そこにヘイスティングスが翌日の予定を聞きに来る。

ヘイスティングスが友人のチャールズに招かれ、

ポワロと共にゴルフ大会に参加。

もっとも、ポワロの興味はチャールズの叔父、

アストウェル卿の美術品。

だが、実際に会ってみるとかなり傲慢で、

持ってる美術品には一切興味がない。

翌朝、アストウェル卿が自室で死んでいるのが発見される。

前夜に容疑者ほぼ全員が被害者の部屋に出入りしており、

被害者との口論も聞かれている。

一体誰が殺したのかー。

 

 

 

✩✩✩✩

今回の被害者は傲慢で高圧的、

人が嫌がっているのも気にしない

本当に見てて不愉快な人で

いつ殺されてもおかしくない人だった。

(ワインは相当マズイらしい)

みんなが不満を持っていて、

本当はこうなることを望んでいたのでは?

今回の犯人は何となく哀れで同情してしまう。

まあ、他人の研究だけど。

 

「ナビゲーターはお任せ」とか言いつつ

たなびく地図に翻弄されるポワロが面白い。

ヘイスティングスがなかなか優秀だったな。

 

しかし、テーブルで見つけたナイフの破片は

結局なんだったのか、どうなったのか。

(ナイフって折れるんだろうか)

メイドの血を洗わず取っておいたのは?

そこに破れた服の一部を挟んだのは

その時点で何か分かっていたのだろうか。

さっぱり分からん。

 

ミス・レモンの催眠術、成功しちゃうのね。

しかもポワロも真相解明に使ってる。

(それもどうかと思うけど)

ラストでヘイスティングスにもかけて

ホールインワンさせちゃうし。

この時のミス・レモンの笑顔が美しかった。