グラナダ・ホームズ:ブルース・パーティントン設計書
ホームズの元を兄のマイクロフトが訪れる。地下鉄の線路際で役人ウエストの死体が発見され、国家機密の設計書の一部を持っていた。残りの設計書を探して欲しいと頼まれたホームズは、ワトソンと共に現場を調べに行く。
✩✩✩✩
このエピソード、以前後半20分だけ見たやつだ。
冒頭、部屋でくつろぐ二人。面白い事件がなくて退屈なんですね・・・。相変わらず物騒なことを言ってます(笑)
何やら曲が聞こえてきて、いつものバイオリンかと思ったら鼻歌!珍しいですね~。何の曲かは分かりませんが。
さっそく死体が発見された現場へ。地下鉄の、ポイントが集中している場所。ホームズはそれに気づいて一人納得して嬉しそう。周りは全く分からず置き去りだけども。
次に向かったのは、設計書の管理をしていたサー・ジェームズ邸。書斎のドア(内側)にも本の絵が。これ、だまし絵みたいですごいな。あんなの見たらテンション上がるわ。引きこもると思う。楽しい♪
馬車の型がどんどん変わっていく。いくつか続けて見ると面白いですね。懐中電灯も中に火をつけて使うんですね。こういう道具を見れるのも楽しいです。
犯人の目星がついて違法行為を働くことを決めたホームズ。「深い霧が立ち込める中に浮かぶ建物、そこに向かっていく黒づくめの人影」という怪しげで不穏な雰囲気がワクワクします。警察ではない探偵だからこそ、ですね。
ラストは皆で牡蠣。いいなー。
銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/アンドリュー・カウフマン
まず鮮やかな黄色い表紙が目に飛び込んできて、不思議なタイトルで即買いした本。
本文は120ページ程なのに、前後が入り混じってるのと、「これは何の比喩?」とか考えながら読んでるとなかなか進まない。でも先が気になって諦めて読み進める。
たまにグロテスクな隠喩もあるので、苦手な人もいるかも。
ある日、銀行強盗に魂の51%を奪われた13人の被害者。
その日以降、被害者たちの周りで奇妙な出来事が起こり始めた。
心臓が爆弾になった人、母親が分裂した人、身長が縮んだ人・・・。
銀行強盗が去り際に「奪われた51%を、自分で回復しなければならない。さもなければ命を落とす」的な事を言ってたけど、実際に自分で回復しようとした人が少ないと感じた。ほとんどの人が特に努力してないのでは?
あと、最後にもちらっと出てきたけど、あの銀行強盗って結局なんだったんだろうか。
分かったような、分からないような・・・。
分からないまま流した部分もあるので、もう一度読み直してみよう。
(わからない部分をそのまま流して読むことが多いな。それがいいのか悪いのか分からないけど。もう少し考える時間を作りたいとは思った。)
目の醒めるような黄色の装丁と、挿絵がイラストではなく、シルエットなのが好き。(裏表紙にもありますね)
この著者のほかの本も少し不思議な話のようなので、そちらも読んでみたくなった。
グラナダ・ホームズ:ソア橋のなぞ
アメリカ人の大富豪ギブスンの妻、ブラジル人のマリアが屋敷近くの橋の上で亡くなっていた。彼女は子供たちの家庭教師ミス・ダンバーからの手紙を握り締めていたため、家庭教師が逮捕された。ミス・ダンバーの無実を信じるギブスンに捜査を依頼されたホームズは、屋敷に滞在して証拠を探し始める。
✩✩✩✩
冒頭のシーン(緑、濃いピンクの花、白い花の中に佇むマリア)が美しい。光の加減も、情熱的な赤いドレスもよく似合ってます。
屋敷の内部も白い柱に赤い壁紙で、目がさめるくらい綺麗。
お屋敷とその前に広がる広大な芝生、その中を歩く白い衣装の家庭教師。
真逆の色のドレスで橋の上で対峙する二人。
どのシーンも本当に美しくてワクワクします。
自動車が出てきましたね。ドアが横じゃなくて、後ろの座席の真ん中部分が開いて降りれるのか~。へー。
ラストのワトソンの拳銃を使っての実験での二人のやり取りには、思わず笑が溢れますね。当たり前のように人の拳銃を水没させるとか。ほいっと返されたときのワトソンの表情も面白いです(笑)
まあ、最初に橋の上に行って「撃った後は持ち帰らずに川に投げ入れる」と予想した時に「調べないんだ・・・」とは思いましたが。
しかし、橋の上、というか手すりの上に立つホームズがカッコイイですね。「危ないよ~」とも思いますが、立ち姿が様になります。
ストーリーも面白いですが、花が咲き乱れる田舎の風景も見てて楽しいエピソードでした。
アガサ・レーズンと禁断の惚れ薬/M・C・ビートン
前作の事件で美容師からシャンプーの代わりに脱毛剤を使われ、ところどころ禿げてしまったアガサ。その姿を隣人のジェームズに見られたくないと髪が生えるまで旅行に行く。訪れたのはシーズンオフの観光地。そこで耳にしたのは、腕のいい「魔女」の話。アガサは半信半疑で彼女のもとへ行き、法外な値段にも関わらず毛生え薬と惚れ薬を購入。ところがその直後、魔女が自宅で殺されているのをアガサが発見する。
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そういえば前回そんな事件だったな~と読みながら思い出す。
舞台はまだ90年代なんですね。電話連絡、伝言がまだまだ主流。
何作か前に携帯が出てきたけど、まだ一部の人だけが持ってる時代。
読んでて懐かしくもあり、焦れったくもあり。
この辺の変化も今後楽しみです。
バカンスに訪れる先で毎回ロマンスがあるアガサ。今回も魅力的な警部ジムに出会って恋に落ちますが、結局はまあ、いつも通りの展開に。
うまい具合に色々と重なりますね~。
ジェームズの態度も相変わらずだし。サー・チャールズも相変わらず。
牧師の妻ミセス・ブロクスビーも間に入って大変そうです。
いつも出かけるときは身だしなみに気を遣うからか、意外とモテるんですよね。ただ、まともな人に出会わない。
やっとまともな人に出会ったと思ったんだけどな~。
今回最後に出てきた占い師の助言に沿って、次巻も旅にでるようです。
英語版は28作目が出るのか・・・。
村の人たちの人間関係も、90年代、2000年代、2010年代と環境の変化もまだまだ楽しめそうです。
リメンバー・ミーDVD
お久しぶりのへっぽこ劇団員たち。
毎回(と言いつつ、2回だけど)、曲と照明が大好きです。このシリーズで一番楽しみにしている部分かも。
意外と客席(というか前方席)参加型だったり。
実際に劇場で見たときはスピーディに話が展開していくから、サラッと流していたところも、改めて映像で見るとちょっとモヤっとするところもあって、純粋に笑えないところも意外とあったのね。
・宮子さんが走るときの手が、ドラクエ11のベロニカみたいで大変可愛い。衣装も赤だし。
・指先まで柔らかく美しい宮子さん
・死神
・照明/音響の鳥場くん大活躍
・クリスティーヌ
・八神の大ジャンプ
この辺を楽しみに見てる感じ。
あとは、劇場では見えにくかったものが映像でちゃんと見えたのが嬉しい。「教会か?」と思ってたけど、映像で見てやっと分かった。
やっと分かったといえば、背中にクマがいるのも、ラストで飲み物持って終わるのも前作と同じだな~と今頃気づいた。
狙ってたのかな。どうなんだろうか。
話が全然先に進まないのと、話ができない人と、大きな音で言葉が遮られるのが相当なストレスになるということも分かった。
でも第三弾があったら、確実に見に行くけどね~。
とりあえず、八神と宮子のその後の展開について妄想が膨らんでいます(笑)
グローリアス! 8/28 14:00
アフタートーク付き
やっぱりドロシーの
「マダムは、夢を追いきれなかった人たちの憧れの存在」
という(ような)セリフがずっしり重かった。
周りの人に何を言われても夢を諦めず、追い続けたマダム。
夢を諦めざるをえなかったドロシーにとっては、賞賛したい、応援したい相手なんだろうな。技術がどうとか関係なく。
そんなドロシーと同じ感情を抱いた人たちが、カーネギーホールの3000席を埋めたのかな。
おおらかな性格のマダムと、ふんわり優しいドロシーの波長が同じで、見てて癒されます。
カーネギーでの酔っ払いドロシーが可愛すぎて大好き(´∀`)
ずっと調子っぱずれな歌声を聴いてるからか、ドロシーの「そ~の精~神~♪」の上手さが際立ってるのも面白い。
あとは、家政婦マリアのスペイン語がお見事!でも、なんて言ってるんだろう。いい加減調べよう。
<アフタートーク>
出演者3人と、歌唱指導の大嶋吾郎さんの4人が登壇。
・最初のマダムとコズメのレッスンのシーンで、たまにピアノと歌がズレずにハマるときがあって、「あ、今日は上手いんだ」と思う日があるようです。
・録音するシーン。コズメは、後ろに座っているドロシーのマダムを崇めるように見ている顔と、マダムの歌声に素で笑っているそうです。
・最後の挨拶で、「見に行って、入場料に見合わないものも中にはある」とか言っちゃう英介さん(笑)面白すぎた。
・「SNSだけじゃなく、電話やFAX、手紙とか隣の人にピンポンして色んな人に広めてください」だそうです(笑)
Glorious!
8/23公演
世界一オンチな実在の歌手、マダム・フローレンス・フォスター・ジェンキンスを主人公にしたコメディ作品。
1944年のニューヨーク。
ソプラノ歌手になる夢を諦めないフローレンスは、とあるきっかけでピアニストのコズメと出会う。
笑う程オンチな歌に驚きつつも、最初はお金のために仕事を引き受けるコズメ。しかし、彼女と過ごすうちにフローレンスの魅力に気づき始める。
時にバッシングされながらも夢に邁進する二人に、ある日カーネギーホールからオファーが来て・・・。
✩✩✩✩
劇場に入ってまず目に入るのは、舞台セット。中央の大きな花が華やかで可愛らしい。
マダムの篠井さん。見たのは初めてかな。
・・・と思ったら「ダブリンの鐘つきカビ人間」で見てた。DVDだけど。
ふわっと柔らかい雰囲気を感じる方。
マダムは清々しいまでの外しっぷり。だけど「人を楽しませたい」という心は感じて、帰りには脳内でリピート再生されてました。
ピアニストのコズメは、この舞台のストーリーテラーでもあり、客席から登場。
ラストの独白とか「End of the Rainbow」を思い出した。
劇場もクロスシアターだし。
彩吹さんは一人三役。
・メキシコ人家政婦のマリア
・マダムの友人のドロシー
・音楽愛好家でマダムに敵対するミセス・ヴェリンダー・ジェッジ
三役って聞いても特に不安には感じてなかったけど(ご本人がどうかは分かりませんが)、本当に三者三様で素晴らしかった。
私が一番刺さったのはドロシーかな。
ほかの方の感想見てたら、既に変化球が投げられているようで・・・。
これからどんな風に変わっていくのか楽しみです。
さっそくチケット追加したし(笑)
そういえば、舞台上にピアニストの方がいるのも新鮮でした(コンサートではなく舞台で)。一番最初にでてくるしね。コズメとの掛け合いも楽しかったです。