銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/アンドリュー・カウフマン
まず鮮やかな黄色い表紙が目に飛び込んできて、不思議なタイトルで即買いした本。
本文は120ページ程なのに、前後が入り混じってるのと、「これは何の比喩?」とか考えながら読んでるとなかなか進まない。でも先が気になって諦めて読み進める。
たまにグロテスクな隠喩もあるので、苦手な人もいるかも。
ある日、銀行強盗に魂の51%を奪われた13人の被害者。
その日以降、被害者たちの周りで奇妙な出来事が起こり始めた。
心臓が爆弾になった人、母親が分裂した人、身長が縮んだ人・・・。
銀行強盗が去り際に「奪われた51%を、自分で回復しなければならない。さもなければ命を落とす」的な事を言ってたけど、実際に自分で回復しようとした人が少ないと感じた。ほとんどの人が特に努力してないのでは?
あと、最後にもちらっと出てきたけど、あの銀行強盗って結局なんだったんだろうか。
分かったような、分からないような・・・。
分からないまま流した部分もあるので、もう一度読み直してみよう。
(わからない部分をそのまま流して読むことが多いな。それがいいのか悪いのか分からないけど。もう少し考える時間を作りたいとは思った。)
目の醒めるような黄色の装丁と、挿絵がイラストではなく、シルエットなのが好き。(裏表紙にもありますね)
この著者のほかの本も少し不思議な話のようなので、そちらも読んでみたくなった。