グラナダ・ホームズ:プライオリ・スクール
ホームズの元に来た名門のプライオリ・スクールの校長が、入ってくるなり倒れてしまう。自身の学校の生徒であり、ホールダネス公爵の一人息子アーサーが誘拐されたらしい。しかし、身代金の要求はなく理解しがたい。それと時を同じくしてドイツ人教師のハイデッカーが自転車と共に行方不明になっていた。
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「42種類のタイヤの跡を見分けられる」って、すごい。まあ、探偵としては必要な能力なんだろうけど。
ハイデッカーの足取りをたどっていくと、牛の蹄の跡があるのみ。自転車の跡も途中で消えている。
「追跡を逃れるため、馬に牛の蹄鉄を付けて活動していた」という昔話を今回利用した。
そりゃ、馬も足が痛いだろう。人間の勝手でやったんだろうな、きっと。動物は苦手だけど、こういうのは酷いな。
ドイツ人教師は、窓から抜け出すアーサーを見て後を追っただけ。犯人は秘書のワイルダーだった。実は公爵の息子。異母兄弟のアーサーを誘拐して彼が求めていたのは力だった。公爵を抑える力。それでも公爵は彼を助けたかったと。
こういう人には何を言っても無駄な気もするけど。実の息子だとそうも行かないのかな。
でも、これで公爵もやっと楽になれるだろうな。長い時間だったと思う。「希望を取り戻してくれた」と言ってたし。これからは平穏に過ごせるんじゃないかな。
グラナダ・ホームズ:悪魔の足
ホームズは休養のため、ワトソンにコーンワルに連れ出される。しかし、そこで待っていたのは兄妹の1人が死亡、2人が精神錯乱になっている事件だった。財産問題で家族と離れて暮らしており、1人だけ助かったモーティマーに嫌疑がかけられる。
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冒頭、馬車に揺られるホームズが一瞬、ハリーポッターのスネイプ先生に見えた。
白亜の屋敷と青い海、緑の芝に赤い花、いいですね~。美しい。
休暇中だけど、やっぱり事件が舞い込んでくる。名探偵は一も二もなく引き受けるのね。ワトソンは止めようとするけど、こうなったらもう止まらないですよね。
ワトソンと二人で事件を推理しているところへ新たな登場人物が。アフリカへの旅行を取りやめ、急遽戻ってきたスタンデール博士。この人の登場シーン、ドキッとしましたよ。ホームズに事件のことをあれこれ聞いてきます。この時点で怪しいです。スタンデール博士が帰ってきてからもう一件事件が起きます。
聞き込み、調査から、燃焼により発生した何らかの有毒ガスが原因ではないか、と突き止める。だけでは終わらず、検証のため実験をするとは。その結果、錯乱状態に陥りワトソンの呼びかけで正気を取り戻す。休暇中に事件を解決、どころか死にかけてるよ・・・。ところでワトソンは平気だったんですかね。
【メモ】
radix:根
pedi-:足
diabol-(母音の前では”diabolo-”):悪魔
グラナダ・ホームズ:銀星号事件
競馬の本命馬、銀星号の調教師が殺され、馬が行方不明になった。場主のロス大佐に捜査を依頼されたホームズたちはダートムーアに赴く。
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スポーツ新聞ってピンクなんですね。ド派手です。
イギリスのどこまでも広がる荒野。日本とは違うこういう自然もいいですね。ずっと居たらどう思うか分からないけど。
小規模な競馬場の様子が見てて面白いです。そもそもこの時代の競馬場とか想像できないですしね。馬車に乗ったままでも観戦できるんですね。へー。
競馬も馬も全く縁がありませんが、蹄の音は聞いてると楽しいです。チョークで黒板に書くときの音も割と好き。
遺留品を確認した後、そのまま出しっぱなしで出かけちゃったけど大丈夫なんだろうか。気になって仕方がない。
ワトソンのたまの気晴らしは競馬らしい。
ラストで自分で取り戻した銀星号に賭けて優勝、一儲けしたホームズさん。満足そうです(笑)
お札、大きいですね。小ぶりのノートみたい。
その後の晩餐会で謎解きです。
馬も帰ってきたし、調教師を殺した犯人も、メスとか羊とか「ここで、こう繋がってたのか~」と分かって無事解決。
ロス大佐の最初に態度にどうなることかと思ったけど、ラストには改めてくれたのでよかった、よかった。
【メモ】
blaze:目印、(牛馬の顔面の)白いマーク
グラナダ・ホームズ:ウィステリア荘
スペイン人のガルシアに招待され、ウィステリア荘に宿泊したエクルズ。しかし、一夜明けてみるとウィステリア荘はもぬけの殻になっていた。エクルズはホームズに依頼し、ウィステリア荘に戻るが、ガルシアは既に何者かに殺されていた。
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ホームズさん、(いつもの事ながら)「面白い事件がない」とかなり退屈している様子。「奇怪」の定義か~。
ホームズとワトソンが乗ってた自転車が今の型に近づいてきたような気がする。
エクルズを含め3人でウィステリア荘で調査をしていると、ベインズ警部が登場。癖のありそうな人ですね。途中「ありゃ」と思ったけど、実はそうではなく。ベインズ警部、意外と優秀な人だったんですね。何となくそんな気がしなかったんですが・・・。表情だろうか。こういう時大体へっぽこな人が多いから、今回も、と思ったんですよね。
近所に住んでるヘンダスン、中央アメリカの独裁者だそうで、部屋も顔も赤く照らされているのが禍々しいです。
幽閉されていた家庭教師を列車から助け出したあと、車内に復讐を果たそうとする二人を見つけたときのホームズの、ちょっと微笑んでいるような表情が印象的でした。
まあ、最終的には事件も奇怪だったし、警部も意外と?なかなかの腕前だったし、ホームズさんも満足できたんじゃないだろうか。
グラナダ・ホームズ:マスグレーブ家の儀式書
大学時代の友人で名門出身のマスグレーブに招待されたホームズ。その夜、執事のブラントンが姿を消した。執事は、マスグレーブ家に代々伝わる儀式書を夜中にこっそり見ていた。ホームズはその儀式書に何か隠されていると推理する。
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昔あった木の高さの64フィートの棒を作るのかと思ってたけど、そうだよね、そんな必要ないよね。6フィートで測って、あとは計算すればいいもんね。
フィートって言われてもイマイチピンと来ないし、「このくらい」っていうのも思いつかないけど。片足って言われてもね・・・。約30.48センチなのね。
ベンチに座って膝にかけていたひざ掛けをサッと羽織って歩き出す姿が、スマートで素敵。動作の一つ一つの美しさに見とれてしまいます。
最初は日傘を使うのが当たり前で、雨の日に傘は使わなかったけど、この頃は雨傘を使うのが普通になってたんですね。あ、既に絵にも描かれてるのか。
儀式書を辿って地下室に着いたはいいけど、そこでブラントが死んでいた理由も経緯も分からない。そこからブラントンの行動を推理するときのホームズの見開いた目の鋭さが印象的でした。
レイチェル、流石にまともな精神状態じゃいられないよな~。目に焼き付いていたんじゃないかな、きっと。
ホームズの言うとおり、確かにサセックスから遠く離れた場所に行ってたな。
【メモ】
ritual:(宗教的)儀式、儀式書
グラナダ・ホームズ:修道院屋敷
ホプキンズ警部に呼び出され、ケント州に赴くホームズとワトソン。修道院屋敷の主人、ユースタスが殺されたようだ。 夫人の証言で、犯人はこの地方一帯を荒らしているランダルによる物取りと判明。事件は解決と早々に引き上げるが、残っていたワイングラスが気になるホームズは屋敷に引き返す。
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早朝に起こされ、そのまま寝ようとするワトソンと、お見通しのホームズ。ホームズは面白そうな事件で、ワクワクしておる。可愛い。
夫人の証言は、見るからに嘘くさいです(笑)
この時代は電気とロウソクの両刀使いなんですね。
今回は暖炉によじ登ったり、川に手を突っ込んだり、アクティブな捜査が楽しいです。上等な服をビシッとキメているにも関わらず、服が汚れるのも構わずに捜査に没頭する姿を見てると、事件が何よりも優先する人なんだなと感じます。
墓標を引き上げる時のホームズの腕まくりした腕がカッコイイ。
その後、走り出した馬車に飛び乗るホームズもカッコイイです。ここは、ほぼ映ってないから想像だけども。
この話は他にも美しいシーンが目白押しですね。
チェスと一緒に映るホームズも、チェスの駒に指を置くホームズも、画面に映るステンドグラスの赤も、最後のワトソンとのスピード裁判のシーンも素敵です。
ラストのあの判断は、ホームズのような人じゃないとできないだろうな。
【メモ】
abbey:(男子または女子の)大修道院、(もと大修道院だった)大邸宅
原義は「大修道院長集団」
grange:農場、屋敷
グラナダ・ホームズ:もう一つの顔
平和な日常を送っていたネビルが、ある日突然姿を消した。彼の妻はロンドンの裏街まで行き、ふと見上げた窓にネビルの姿を認める。彼女は警察を呼び共に家の中を探すが、そこにネビルの姿はなく、いたのは物乞いのブーンだった。夫の捜索をホームズに依頼する。
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ワトソンが友人を探しにアヘン窟へ行くと、そこにはホームズが!別件の調査で来ていたようです。相変わらず見事な変装術。本当に別人ですね。ワトソン、よくわかったな。そこからいつもの姿に戻るシーンもワクワクします。
コカインだけでなく、アヘンまで始めたわけじゃなくてよかった(笑)
依頼主の屋敷を訪れ、そのまま泊まることに。
夜通し考え、ついに何かを思いついた様子。早く試したくてウズウズしながらワトソンを起こす仕草が可愛らしい。優しく声をかけ、それでも起きなくて足の裏をポンポンって。微笑ましいです。
そういえば、寝る前にワトソンがロウソクの炎を指ではさんで消してるのもツボ。
自分の勘違いに気づいて、留置所にでっかいスポンジ持って入るホームズの腕が白くて綺麗ですね。つい見ちゃう。
スポンジでブーンの顔を洗って、水をかけると・・・。行方が分からなくなっていたネビル。変装の名人はホームズ以外にもいたようですね。こちらも、お見事でした。